感情の処理落ち
ぽこぽこへッへ

うちの主人、宝くじで3億円当てたのよ。
そしたら、あまりの嬉しさに白眼を剥いて2〜3日ずっと射精しっぱなしなのよ。
わたし、火照っちゃう・・・。

そんな会話を路地裏から聞きながら、力士たちは稽古の合間の休憩を迎えた
「おいどん、カレーはこのくらいあっためればくえるとですたい」
「いやまだはやい」
二人の力士はカレーをどの程度あたためるか決めかねた
前者は早く食いたい
後者は熱いのを食いたい
気持ちは、前者を抑えきれず前者が勝った
しかしその結果が事だった
そのカレーはシーフードカレーであった
熱気とすっとんでくる風味が肝要であった
一口食べて前者は思った
「おいちゃんがまちがっていたと」
「おいちゃんぶっとんじまってたばい」
「えみこさんもいつかは消え去ると」
しきそくぜくーの大迷宮 みんな人生を楽しくしようと
「これ海の生き物だよ」
自分が食ってるシーフードに笑う力士たち


自由詩 感情の処理落ち Copyright ぽこぽこへッへ 2010-04-13 14:02:10
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