四月五日
cass

今日は
図書館が定休日だったので
ミスドにいった

勉強をおしえてほしい
という口実で
ミスドに誘おうとしたが
彼は
うまくかわしやがった
私には興味がないようだ

結局
「しつこく頼んでごめんね」と
こちらが謝罪し落ちつく
ちっ
と舌打ちする私は
彼には見えない

彼はあした
ひとりで図書館らしい
なぜなら
いつも彼と一緒にいて
私が勝手に
彼の幼なじみのヤマトくんだと
思いこんでいたヤツは
実はヤマトくんじゃなくて
ちがう高校の人で
もう学校が始まっているからだ

よかった、
これで邪魔がいないわ
ニタニタ
きもちわるいえがお


夜中1:30ごろ
ラリー中に
「あした一緒に勉強しませんか」
と直球を打ってみた
しかし、
返球はない
彼は寝たようだ

なんてタイミング

朝になって
彼から何もなかったら
きっとたぶん泣くから

「さっきのやっぱりなし!」
と送っておいた

恥ずかしさで
涙がにじむ私は
彼には見えない
彼には見えていない


自由詩 四月五日 Copyright cass 2010-04-06 03:22:17
notebook Home 戻る  過去 未来