いつも()の中で笑っている君が
瑠王

笑うことが苦手な君は()の中で笑っている

掴んだ言葉や色を

悲しみの下地に上塗りする

黒の透けた白い肌が

本当の君から目を反らす

人々は摘んで食べては

口々においしい、という

どんな情熱の言葉も風景も芸術も

か弱い体温を捧げながら

指の先から紡ぎだす君が

いつも()の中で笑っている君が

本当は泣きながらかいていること



自由詩 いつも()の中で笑っている君が Copyright 瑠王 2010-04-05 11:11:59
notebook Home 戻る