吐息
はるな


夜が痙攣して朝を産む
吐息が凍って花びらにしがみつく
道路が疲弊して流れ去る
その永遠の一瞬に
愛している

完璧に混ざり合う水と油
緑の血の妊婦
指のないピアニスト
その不可能の奇跡のなかで
かんがえている




自由詩 吐息 Copyright はるな 2010-04-02 23:28:38
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