スポットライト
1486 106

ステージに立つ華やかなスーパースター
観客席の一番後ろから眺めていた
惜しみない声援 鳴り止まぬ拍手
段幕が下りた後も続いていた

誰もが認める素晴らしい才能
ほんの少しだけ分けてほしい

暗闇の中で生きている僕に
どうか一筋のスポットライトを
誰の記憶に残らなくてもいい
一度だけ同じステージに立ちたい



ずっと憧れていたスーパースター
感動のあまり僕は涙を流した
ホールに流れる終演のアナウンス
それでも会場には余韻が残っていた

本当に素晴らしいものは
消えることなくずっと残るんだ

暗闇の中で生きている僕に
どうか一筋のスポットライトを
誰も見てくれなくたっていい
それでも誰かのために歌いたい



才能がなくても努力する様を
笑わないで見守っていてよ
暗闇の中で生きている僕に
どうか一筋のスポットライトを
誰の記憶に残らなくてもいい
一度だけ同じステージに立ちたい

暗闇の中で生きている僕に
どうか一筋のスポットライトを
誰も見てくれなくたっていい
それでも誰かのために歌いたい

誰も見てくれなくたっていい
それでも誰かのために歌いたい


自由詩 スポットライト Copyright 1486 106 2010-02-02 20:35:12
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