まどわく
窓枠

夜光の界隈は大人の情事
そんな恥ずかしいこと
言えるはずもなく


わたしの
視力が役立つ範囲は狭い
それにしたって
腰をおっことしてまで
見る ものの価値ほど
十二分にも
役目を発揮しているのだと
わたしは思います


街中にちらばる人影
路地裏からしか入れない
寂れたビル群

 なにもかもが成長途中

まな板と勢を張れるほど
ぺったんこな
わたしのおっぱいでも
努力だけは惜しまず
「希望はあるのよ!」
そう思うことで
堂々と生きらていられる


そろそろ
いえ そもそも
枠なんてものを
取り外してしまいたい
たとえわたしが型通り
に、設計されたのだとしても
神様の説明文
に、従順したりはしない

(いっそ、部屋の窓をぶち壊してしまえたのなら、どうかしら。とても、清々しい朝日を拝めるのかもしれない。反面で、騒々しい家族会議も開催してしまいそうだから。ちょっぴり、良い子にはしておくわ)


夜もふけてくれば
車のライトはふらついていく
その
一瞬の
後の静けさに眠る
鼓動を抱きしめたい

そんな
1ページを探して

身を乗り出してでも
わたしの見渡せる範囲で
愛せられる距離で

 まどわく
 わくわく
 まどのそと



自由詩 まどわく Copyright 窓枠 2010-01-31 23:29:48
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