花畑までの景色
アオゾラ誤爆
とうめいさを
いつまでも盾にしていられないので
やぶり取られることに怯えている
肉の壁をおしつぶして
いたみと寄り添い
静寂の根本までおちてゆけたらいい
くずれかけた砂の橋も
ほこりのかぶったケースの向こうだ
ってこと
教わろうよ
川べりを糸くずみたいな細い光が照らして
色のうすい花ばかり集めたくなった
ぼくたちに似合うかんむりが
あればいいのにって
思ったから
まっすぐに
あるいてきたつもりでも
ゆるやかに
逸れていて
きっと目蓋をひらいたら
もう月も傾くころ
自由詩
花畑までの景色
Copyright
アオゾラ誤爆
2010-01-31 20:53:50