もう止めにしたいんだけれど
花形新次

朝自分で焼いたパンに
いっぱいの具をはさんで
大ぐちを開けて頬張るとき
君は一番輝いている

ボーナスが入って
我慢していた
お気に入りの化粧品を
次から次に買い込むとき
君は一番輝いている

父親に似て
子供がたどたどしくも 
はっきりと
下ネタギャグを言うのを
聞くとき
君は一番輝いている

カラオケに行って
はじめからおわりまで
大好きなボンジョヴィだけを
歌い続けるとき
君は一番輝いている

自分の光を消すことになろうとも

ガタガタのポンコツでしかなかったとしても

僕はありったけのチカラを振り絞って
もう少し頑張ることにするよ

僕にはそれしか出来ないからね


自由詩 もう止めにしたいんだけれど Copyright 花形新次 2010-01-31 10:24:46
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