見えないナイフが

空気を切り裂くと

景色は加速する



僕は時計のワニに怯えて

部屋の掃除に明け暮れる



千切れた布切れみたいな寂しさは

何処にも結びつかないまま



砂の星の淡い空を思い浮かべては

青い果実の匂いを思い出す





雨が降るといいな




しとしと




静かに





そしたら

もうすこしだけ

何かわかるような気がするから











自由詩Copyright  2010-01-23 01:03:33
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