ノート(太鼓)
木立 悟
膝の高さまで宙に浮く
小さな太鼓にしがみつき
駆け足ほどの速さで飛び
しんとした道を進んでゆく
しばらくすると止まる
鳴らせば また進む
いつのまにか人の群れが
道の左側だけを追ってくる
誰もいない右側を
ぽこぽこと
進んでゆく
自由詩
ノート(太鼓)
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木立 悟
2010-01-21 19:27:28
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