岡田外務大臣へ記者が聞いた。アメリカや中国に比べて遅いのではと。ハイチ地震に対する日本政府の反応の遅さを問い質しているのだ。それに対して大臣は、まずほんとうに何が必要とされているのかきちんと調べてから対応するのも間違いではないと思います、というような返答をした。
それでは外務省が主管する国際緊急援助隊(JDR)という組織は何のために存在するのか。ハイチは政府そのものが機能不全を起こしている。ハイチ政府は諸外国に向けて支援要請を表明すること自体が困難だったはずだ。法律上、被災国からの救援要請があってはじめて動くことになっているJDRが、動くに動けないという事情はあるだろう。しかし、ハイチの政府高官がジャーナリズムを通じて支援を表明して一日が過ぎた。
JDRは被災国の要請を受理した場合、24時間以内に救助チーム(警察庁、消防庁、海上保安庁の救助隊員から構成)が先発隊として日本を出発することを目標としているという。
http://www.jica.go.jp/jdr/about.html 今もってJDRが動いたという報道は無い。文書での要請でも待っているのだろうか。
JDR。宝の持ち腐れなのか、腐った宝を持っているだけなのか。はっきりさせておくべきだろう。日本国内で大災害が起きたとき、役に立たないんなら話にならないから。