ザ・ブーンンンンンあいか
砂木

なしという続きのために
削られても消えない
かけらが つながらない線に渡る
後ろ指にかけられた
時計のガラスが見送る
つむれば目が見ていく 心細い幸せ
畳みに けばだつ痛みに
染み込んでいるレールの風

気を失っている間に耀いていた
ただの夢なのに
手をつないで ここにいるべきと
往来の喧騒へ 行かせなかった顔

宇宙の広さにすがりついて
信じてうたって 
それが力になれるとうぬぼれるわけじゃない
でも 届け
過去にしかいないけど
未来にいるはずのあなたへ


自由詩 ザ・ブーンンンンンあいか Copyright 砂木 2009-12-30 11:24:31
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