恋でも友情でもない
小林 柳

射しこむ陽が壁に日向ひなたを作り
そっと今を忘れるとき、想うのは
別れ際のプレゼント、忘れられた約束
または、これから出会う誰かのこと
晴れた日は
ひとりでいると少しくるしい

いくら生きても嘘のように
日は過ぎていき、知るのは
ひとりひとり、いなくなって
ひとり、思い出すということ
さよならは
口にするときれいで、冷たい


自由詩 恋でも友情でもない Copyright 小林 柳 2009-12-18 23:22:32
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