竜門勇気

人の街を歩いて
シリコンの繁殖場へ
向かって歩いて
立ち上がる機械人
二日酔いかい
だるそうだな
でもこれも管理者のシステム
マクロ的に見ればぼくも
必要な余剰

灰皿を
ぐるりこっち向けて
新しいスペースに火種を落として

−喫煙者に優しいのは−

−ここの特権さ−

−フィリップ・マーロウは喫煙権について語った−

−−more−−

ぼくはふらついてた
はらぺこで
大事なペットも死んでしまった
なぜこんな時に限って
ポケットにはタバコが入ってないんだ
意味のある不足なのか?

鉱山の脇道を歩いて
砕けた石をぼくは拾って歩く
投げつけることも無いのに
いくらか心もとなさも
減ると思って



−あなたは階段を転げ落ちた−

−−more−−

大事なペットは死んでしまった
これから色んな事が起きるんだろうな
でもぼくの願いだけが通らない
シリコンでできた優しい世界
銀の投矢をぼくにちょうだい

−quitしますか?<y/n>−

このぼくの時間の余剰も
管理者にとっちゃスケジュールの
小さな余白
試す神ならぼくはいらない
条件付きで許す神もぼくはいらない
祭壇の隣でプリンを蹴飛ばしながら
ぼくは思う

−あなたはまぬけのぷ−太郎になった気がした!−

−−あなたは悲しい気持ちにおそわれたがすぐにそれは過ぎ去った−−
−寿命だ!あなたは死にました...−

−−more−−

−−R.I.P−−

詩人のryumon

人生の27年目で
詩の書きすぎで石化した

−あなたはすでに死んでいた−
−あなたは神を信じなかった
−あなたは信頼を裏切った
−あなたは自分自身を欺いていた
−あなたは@を殺した
−あなたは4567種の魔物を倒した
−あなたは242種の魔物を口に運んだ
−あなたは反感をかっていた
−あなたは不必要に他人を傷つけた
−あなたは陰口を躊躇わなかった
−あなたは悲しみを誤魔化していた
−あなたは何度も心のなかで女を犯した
−あなたは言い訳をしながらもそれが事実と思い込む術を得ていた
−あなたはあなた以外の@を憎んでいた
−あなたは自分自身に対する博愛を持っていた
−あなたは自分と他人を愛する能力を得ていた
−あなたは愛さなかった

−−more−−

<quitしますか?y/n>


自由詩Copyright 竜門勇気 2009-12-18 01:49:50
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