国防…?
aokage




この間新しく店に入ってきた社員さんと一緒に厨房に入った。

政治とか経済とか歴史とかの話が出来る人で、結構会話も弾んだ。



でも、その人が「日本は核を保有すべきだ」って言い出して、すごく怖くなった。

他にも「日本は軍を持つべき」とか言ってて、正直(あ、この人とは話が合わない。というか合わせる気力が持てない)と思ってしまった。



きっと、人と人が殺しあう事の恐ろしさを知らない人なんだよね。

骨肉を抉られる痛みが解らない、大切な人を奪われる絶望を知らない人なんだと思った。




確かに10人いれば10通りの考えがあるというのが私の持論でもあるし、中には争う事を求める人もいるとは思う。

だけど、こんなにも身近に戦争や武力を許容し、尚且つ求めている人がいるなんて想像してなかった。

考えが甘いという事に、改めて気づかされた。



日本人は、もっと平和を愛しているものだと思っていた。

たとえ他国から攻撃を受けても、仕返しなんて莫迦な真似をする様な人種ではないと、思い込んでいた。


でも、実際には、人を傷つける怖さを知らない人間がたくさんいるのだと。




何故、全てのヒトを愛せないの?

何故、全ての考えを受け入れられないの?



何故、自分以外の誰かに刃を向けられるの?





私達は、常に周りに生かされているだけの存在だというのに。



誰かと関わり合わないと、生きていけないというのに。







自分が傷つけられたとしても、相手を傷つけて良い理由にはならないと思う。


国防とは言うけれど、それは自分達に降りかかった刃にだけ通用するのであって「やられるまえにやる」という考え方ではないんじゃないかな?





すっごく自分勝手で理想論で、破滅主義と罵られるかもしれないけど、




私は、


誰かに傷を負わせるくらいなら、自分が傷付いた方がマシ


だと思うんだけど。





満身創痍になって、それでも相手の考えを理解しようと努力する姿勢を崩さなければ、こちらの痛みも、誰かを傷つける事の怖さも理解してもらえるんじゃないかなぁ?



まぁ、綺麗事を言ってるのは自分でも解っているけれどね。



でも、そういう心持こそが、日本人の愛する「和」の心なんじゃないかなと思うわけですよ。








何が言いたかったのかというとね、


「人を傷つける恐ろしさを知らない人は怖いね。近づきたくないね。」


ってことです。


(↑チキンですんません^^;)





散文(批評随筆小説等) 国防…? Copyright aokage 2009-11-07 22:57:25
notebook Home