あかるいブラマンク
吉岡ペペロ

風のつよい満月の夜だった

荒れ狂うものは風しかないようだった

風は目には見えなかった

近くで音と圧力がほどけていた

夜いちめんの雲が月の光を吸っていた

それらがブラマンクの絵画を

何故かあかるく思い出させていた

ブラマンクもそんな気持ちで

絵筆をふるっていたのかも知れない


自由詩 あかるいブラマンク Copyright 吉岡ペペロ 2009-11-02 22:35:05
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