霜天

混ざり合った夏と秋
蝉の声は草の裏
公園に砂場
さらさらに乾いて
吹き飛ぶ
子供の目線

詰まっている

風化もしない
流れもしない
とどまった
ままで
混ざり合っている今昔
滑り台の
錆の位置さえ、も


剥がれ落ちそうなペンキの空
とどまってしまって
思い
止まりそうで
歩み
忘れてしまいそうな空間を
戻ってくる、子供の目線
しゃがみこんで
ゆらり、眺める

詰まったまま
動かずに


自由詩Copyright 霜天 2004-09-17 02:24:36
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