深夜0時(ミッドナイト)
黒乃 桜


窓の外の猫が言うのさ
ピアスが足りなきゃ 塞いじまえ

一度壊れた おもちゃなんか
次にもそうなるって決まってる

釣り合ってるから動かない
だから珍しい事も起きない

そんな諦め沙汰を引き連れて
バス停に並んでるようなもの

乗車券は如何ほど?
後ろの奴の分も入れて

オレンジ色の道筋なんか
黄色と黒で行き止まり

坂を登れば絶景なんて
ありがちパターンは裏切られる

ミントと夜を過ごし 仲良くされればそうであるほど
眠れなくなっていくんだって

気付いてないから
何とかを混ぜる

さて よく眠れるんだろうか
人形を引き連れ どこそこ行進

さあ 朝日がやってくる前に
この町を変わらないままにするのさ

そんな 深夜0時


自由詩 深夜0時(ミッドナイト) Copyright 黒乃 桜 2009-10-21 20:37:23
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