数字論1
都志雄

いーち、

にーぃ、

さぁーん!

四丁目の公園のわきを通ると
子供たちが叫んでる 一斉に


数を数え
数と数えられ
くたびれくすんだ任意の整数が
時速5キロの自転車で
夕方6時の帰宅です


マイルドセブンに火をつけて
8号棟へと続く石段の9段目
今日も腰掛け
胸に押し込んでいた「いっぱい」を
赤い夕日にふーと吐く



オーイ!

ここにいる



「わたし」はここに
、いる






自由詩 数字論1 Copyright 都志雄 2009-10-21 19:13:33
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