秋の降る街
umineko

明け方の君の東に浮かぶ月 結んだ笑みを天空に引き


ラベンダー色のネクタイ選びおる 君の背中に濃く秋が降る


風が吹いて波になって髪がシーツまた波となり


またするの?君が聞くのでまだまだと 君がくすりと境界を解く


僕たちはふくろうだったねホウと鳴く 夜をいとおしむことを知り


あのねことばってたいしたことないんだそれよりも信じるに足るものがあるから


滝が音を立てて飛び散るさまに似て 水も月も落ちていく ほら




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短歌 秋の降る街 Copyright umineko 2009-10-15 07:11:10
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