片づけられた真理
水島芳野



くすぶった闇の在処は見せもせず
星の数ほどの「真実」をさらけ出し合い
本当はどこにも帰れないと知っていた

茜に染まる道に転がる虫の死骸で、
初めて命の理を知ったあの頃のように
渇いた日々が続いても
僕は生きているだなんていうのだ
君は。

散らかされた空の下
無残に引きちぎられたあの雲たちは
少なくとも僕よりは潤っている。


携帯写真+詩 片づけられた真理 Copyright 水島芳野 2009-10-08 23:45:02
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