ザッツベリーダーリン
ogawa hana

   

    

    思えばまるで体全体が鼓膜で包まれているかのように敏感で危うくて響
    きすぎだったのだから詰め寄るとなると耳かきなんてもってのほかでせ
    めて綿棒でそれでも1、2メートルは距離を置いておかなきゃなんない
    なんて相変わらず君はめんどくさくてふたこと目には寒い寒いって言っ
    てモノグラムの謎を私に問いかけてカプリコン・1のオープニング2分
    で痺れを切らしちゃうしああそうそう結局鼓膜の谷に情緒などないんだ
    って
        
    お酢は苦手なんですがなんとか融通利かしたくてあらゆる努力してみた
    りしてギャラクシーの果てに辿り着けるものならロケット思い切ってあ
    の色に塗っちゃって、ほらあの色、

    似合わんから黒いままでいろ、って言われても私顔は地味で冴えないし
    せめて髪くらい華やかにいきたいじゃないか、私には海辺を“oNLY 
    tHIS mORMENT”流しながら、

    夢見た南国の『初』デビューの妄想が君の独断によって掻き消えたこと
    まだ理解ってないとはまあいいそんなバナナミルクレープで話が終わっ
    てしまう私であったとはいえ手元に神が舞い降りたなんて無邪気な君か
    ら、










   融合、
 
    





   そのとき、あたしの顔、



   何色になっているのでしょう。











     きれいごとはいわない/ふくらはぎに激痛をかんじてもつつがなく夏
     至へのご準備をすすめておられるのでしょうね/はったりだ!はった
     りだ!/目に映るすべてが真実/嗚呼騙されちゃいけないっ!/『鎖
     』を伝って君へ届いた『救い』!!/殿堂入りのコミュニケイション
     /啼くの?/悪者をさがして奔走だって、/勧善懲悪も良いが説明で
     きない理屈もあるっていうのに/そうかいそうかいお望みなら私が求
     めるものになってあげましょう/ほらこれで君がヒーローだ


     /うん でも あなたをなかせたくない、んだって、わらわせちゃうね、







    わるものが あたしなら みちびかれてもいいはずだ







    「うん、その手、『チェインメエル』っていうのよ。」













    ザッツベリーダーリン

    あこがれてた海辺は

    まだ遠いんだろうか




自由詩 ザッツベリーダーリン Copyright ogawa hana 2009-09-15 19:47:52
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