宇宙怪談
小川 葉

 
 
階段を昇降する足音が聞こえる
非常口を開けると足音は止み
階段も非常口もないことに気づいた私は
宇宙空間にただ一人浮かんでいるのだった
かつてそこで生まれて死んだ
惑星の欠片のように
 
 


自由詩 宇宙怪談 Copyright 小川 葉 2009-09-10 02:52:06
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