夜の頁
まどろむ海月








星空から
あなたは振り返る

貴女はふりかえる
ともしびに重なる微笑み
細い指先




星座へと続く階梯は
途絶えたまま
この小雨のように
降りしきるものは
何なのか




白い小径の途上で
かさねた出逢い
かわされた言葉
真紅の花吹雪


触れることもなかった
あなたの唇の感触が
苦しい





繰り返される
すみれ色の夜明け
黄昏の悲しみ
星空の訪れ


ページのように
過ぎていっても

動くこともできない
自分がいる


















自由詩 夜の頁 Copyright まどろむ海月 2009-09-07 17:06:33
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