シャボン
霜天
それを
望んでいると
思ったばかりの
ところに
球状の
破裂しそうな
言い訳が降りてくる
透明な空には透明な線がある
らしいけど
雲に紛れて今日も見えない
東経139度北緯35度
あたりの空の下
僕はその付近で
適当に元気です
今日も
踏みしめる足の隙間から
ふわり
湧き上がってくる
そのうちのいくつしか
取り込めないでいる
湧いてくる
すべて、を
つかむことが出来たなら
空へ近づける
かもしれない
もしも、もしも
空に泳いで
遠くなるすべてを知ることが出来たなら
と
地べたに張り付きながら
シャボンと名付けてみたりする
いつも
張り詰めて破裂しそうな
曖昧な何かを抱えながら
引きずっている足の先についてくる
何かにおびえながら
何を望むかもわからずに
言い訳
心の底の方から
ふわり、ゆらり
湧き上がってくる
シャボン
うまくつかめたり
目の前でぱちん、割れたりしながら
東経139度北緯35度
あたりの空の下
とりあえず僕は
適当に元気
です