夏の終りのリトルネロ
瑠王
さっき彗星が流れていった
終わるんだってさ、夏が
蝉の輪唱が今でも耳に残るのに
青い鐘は鳴り始めて、夜は静か
月の灯篭が銀色
川辺の丘は金色に染まる、これから
真夏の夜の夢は都の隅で煙り
渦を巻いて消えていった
後ろ髪ひかれた誰もが、囁くから
澄んだ空気に幾粒もの
想響
(
そうひび
)
き
さっき彗星が流れていった
終わるんだってさ、夏が
自由詩
夏の終りのリトルネロ
Copyright
瑠王
2009-08-19 01:08:49