風船
瑠王

含ませようと思えば幾らでも可能

神木を削って原形を失っても魂は宿る

ただどんなに削ごうと試みても

この赤い風船だけは到底無理なこと

彼方に消えるまで見守るのが適当

ひとたび刃を当てようものなら

手を滑らせて自ら傷つくか

大切に温めてきた世界は瞬く間に弾けてしまうでしょう


自由詩 風船 Copyright 瑠王 2009-08-18 00:06:48
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