駄々の片々
いわぼっけ

駄々ィズム ダダ ダダ 
たたいて太鼓 ダダ ダダダ
只 只 無量億銭満の苦
苦しみは 遺すこと 持っては行けない大金庫
冥土の土産は何にしよう

持たざれば 憂いなし 肩の荷もなし 歩くには早い
三途の川も 待たずに渡る 渡るは易し 

今という空間 入り口から入ったわけじゃない 出口は見えていない
ただ気がついたらここにいた 時間の制約の中にあがらえる者は無く
時間を否定できるものは 誰であろう

酔いどれ詩人 何をのたまうか
総武線 新小岩1番ホームに電車はもう来ない 
今しがたの乗りそびれは 最終電車
ここにも従順たる時の追随者がいた

待てど来ぬひと 誰やの恋しき人よ
地下の入り口 狭い階段降りていく 狭い扉の小さな個室
のぞき窓にはハンガーの衣服で目隠しをする

新渡戸稲造翁が 今宵の救世主
渤海の屹立 癒すのは誰
微笑む女神かイヴニングドール 今夜の君はやや太め


宿酔 の朝は遅く起きるに限る 混濁した意識を
取り戻し 昨夜の行動を思い返すとところどころが欠落だ
寝具の上で欠落した記憶のジグソーパズルの片々を
創造しあて嵌めて 酔いどれ詩人の一日は始まるぞ

奪 奪 駄  ダダィズム
そして妙に納得して いつもどおりの脈絡に違いが無いのを
安寧なる一日の始まりとすることができるのだ ダダ ダダ
ドンデンカーン ドンデンカーン ・・・・ ・・・ ・・ ・



未詩・独白 駄々の片々 Copyright いわぼっけ 2003-09-28 17:13:21
notebook Home 戻る