風見鶏

風を抜ける爪を立てるように
牙で肉を引き裂くように空は青く

警報のなる耳元で少しばかりの感情を紡ぐ
乱雑な→星の欠片を握り潰すように

また一つ また一つ

アクセント 日溜りに
(或いは日陰に実る花のように)

飲み干すように
渇いた喉に染み込むように

指先を鳴らす「少しばかりの恍惚」

【向日葵は咲いてはいなかった】


自由詩Copyright 風見鶏 2009-07-18 20:21:50
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