マンホール
モリマサ公

マンホールをひっくりかえして重力に従いおっこちてる
今新しい話題についての知識が無く全くわらえないまま
あたたかな下水に浸っている俺の右肩からどぶねずみが斜めに
横切るのが最高にありがたくて涙があふれそうになるふいに
何人もの大事な人が世界中で死んだ今日をきれいな花で飾り
鼻歌をうたいながら君は覚醒剤かコカインをきめている
もしくは医療大麻について熱く語ってるまるで野球の話みたいに
朝日がまぶしいのは這い上がって来たからだ泥にまみれて
何日もシャワーをあびてないとブログにアップして
旅に出よう知らない誰かとその国の言葉でお天気の心配をするバス停で
ここからどこにいくのかその方向性を四次元で決めよう
最高に会いたい君には忘れた頃にまたあえるって奥田民生がいった
スニーカーを少し引きずって現実を道連れに
それでもあたしたちは草冠をかぶったまま道ばたの草に埋もれている奇跡を助けれない




   


自由詩 マンホール Copyright モリマサ公 2009-06-10 00:53:00
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