こぼれゆくもの
玉兎

こころのなか ゆるやかにおきて じわんとこぼれた

こんなにも あふれて こぼれてゆくのに

わたしのなかから なくならない かなしみは
よっぽど そこなしなのか、と
ようきなかお した わたしに ぐちってみる

それでも わたしは こぼさずに
いきてゆくことは できないのだろう

ぽろり ぽろり

ほほえみと おなじかずだけ おとして
ほほで かわいてゆく つよさを うみおとしては つないでゆく

わたしのなかの こぼれゆくもの


自由詩 こぼれゆくもの Copyright 玉兎 2004-09-01 01:55:34
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