第七の封印
atsuchan69


 第七の封印
  ――Седьмая печать ――


碧玉や赤めのうを思わせる背後の
かがやく虹の現れた天空に座した、在って在る者
或いは吾が父である、偉大なる神は
ぶっちゃけ、本当のことをズバリ言っちゃうと、
酷く過激なジョークも判るし
少しくらいヘンタイだって許してくれる

だから、やっちゃいな! )))
この素晴らしき世界には、
タブーなんか
最初からないんだ。

窮めて贅沢な料理と強い酒、
絵空事の歌劇と観客たちの沈黙・・・・
たくさんの甘いキッスと、
今日を繋ぎとめるのための抱擁。

さあ、白いリネンのスーツを着よう
胸には薔薇を挿し、
カンカン帽を斜めに被って
ふたり夜明けの街を、
真っ赤なコンバーチブルで逃げ出そう

荒野につづくのは、ただ一本のハイウェイだ

やがて雲の間から
光の階段が降りてきた・・・・
――ごらん、天国が間近に迫っている
風に混ざって、幽かに聴こえるだろ?
美しい音色のハーブや
天使たちの奏でる熱い喘ぎ声が

そして対向車の警笛、クラッシュ。

呪われた死者どもよ、
血まみれの顔で立ち上がれ!
恐怖によって小刻みに震えながら、
餓えた地平線を見つめろ!
人と人とが分かたれる、
尊厳の奪われたこの世界を――

火だるまになって丘をかけ降りる、
機械の馬と奇形の非道者たち

それでも滅びない身体を纏った
少なくない特殊な子供たちが
ある日、遥か高空を生身で飛行しはじめる
旧い時空間のプリンシプルが崩れ、
遠い未来さえ、ついに過去となってしまった

     ※

いつからか・・・・
もうだいぶまえから、
天国は待ってくれていた
そこには生も死もなく、
願いは正しく叶うものであり
かたちは変幻し、
想いだけが永遠に残された

羊皮の巻物に記述された、
神々しい【二十四人】の権威。
僅か七千年の分割された区分・・・・
日の老いた者である彼らは、
滅ぶべき哀れな肉体と
忘れられた日々をすべて引裂き、
自らの預言の成就を噛殺した

――ハレルヤ!
聡く穏やかな貌の新しい人々が、
麗しき香を焚いた純金の鉢を手と手に
天に設けられた御座のまわりを囲み
煌びやかな冠を捨て、心から笑っている












自由詩 第七の封印 Copyright atsuchan69 2009-05-15 00:28:02
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