売春
モリマサ公

北半球の地上の大多数がセンチメンタルにぬかるみ泥に足をとられながら
もうなにも考えてない白目の部分に霧をあびながら歩く
誰かを殴りながら笑う子供たちや大人たちが事実的に母親をレイプしたり父親を殺したり
寝るための平らな床を確保してることにうつむいて意義を唱え復唱する
「こんにちわー」
「こんにちわー」
一人暮らしの老人がみんなの住む団地で白骨化してみつかったりして
卑屈な気持ちの管理組み合いの人たちが話し合っている言葉の重要な部分を切り出して
コミュニケーションと呼んだりその脚力をためしながら空にまるをかいてばつをかいて
問いかける答えを構えられた銃で打ち抜いて
ニュアンスでする矛盾を肯定
みんななんらかの依存に現実的にむきあっているっつーかだとしたらどうだというのか
その国の言葉で話し自分の国の言葉で思考する
リアルに加害者であり被害者である自分を要求する
誰かのための花束がまちがいだらけのまま届けられる
あびせるっていう意味だけの返り血をダウンロード
あたしたちは更新されていく肉だ
あたしたちは更新されていく文字だ
嗜好性があうという意味の価値観が死なない程度に傷ついていく
あたしたち超友達じゃんとかいうたぐいのシャッフルの中にある
他者の不在と心の不具合
「あたしたち?」みたいなー
でする無邪気な光合成
たえまなくなつかしい未来へするピースサインが振るえている
わざとぶれるようにシャッターを切りながら
閉じにくいまぶたを閉じさせてあげなよ
勝敗をもたないサバイブのルールの中でカードの数を数える
「不安ではないという言葉に付随する安心感」への不信
ホームレスの瞳の色した空の底で庭に横たわる猫の死体
揺れている体液とオーラが輪郭線をにじませて
希薄さとセンスを問われ
咀嚼する食べ物の正当性をシャトルの中に見いだす
「こんにちはー」
「こんにちはー」




 


自由詩 売春 Copyright モリマサ公 2009-05-09 13:55:39
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