朝焼けの方角に
umineko

朝焼けの方角に
あなたがいることを
突然
私は思い出す

世界が
太陽にしがみつき
生きているように
そして
忘れているように

あなたを
思い出さない一日が
ひらり
乾いたページをめくる

朝焼けの
やがてまぎれて
いつもの
朝の喧騒が

何度
明けていくだろう

そして
終わっていくだろう






自由詩 朝焼けの方角に Copyright umineko 2009-05-03 11:29:06
notebook Home 戻る  過去 未来