白い息
あおば

             090428


面白い
そう感じたら
白い息が
霧のように現れて
風に吹かれていった
錯覚だよ
君の
幻想だよ
いつでも表現が
大袈裟だよ
おふざけだよ

仏像を
ぶつぞうと
いいながら駆けて行く背に
金色の光が射して
小さな姿を浮かび上がらせる
美しいと思い
面白いとも思う
そう思ったら
再び
白い息が冬の朝を呼んで
背中が少しだけ寒くなる
さぶいぼということばを思い出す

うちの子は
背筋が寒くなって風邪をひいたので
今日も
学校を休ませます
手紙を持たされた友人が
元気良く駆けてゆくが
朝の光は明るすぎて
まぶしくて
思い出せないほどだ


自由詩 白い息 Copyright あおば 2009-04-28 22:59:16
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