待っていて
フクスケ

あれは昨日のことのよう
どのくらい
待っていたのだろう
分からなくなるくらい
来るのを
待っていた
人の流れが
何度も
通り過ぎた
流されように
君はより遠ざかる
今という現在と
夢の中の今との
時の薄い皮膜の破れを
往き来する
君という誰かを
待っている
私の中の誰か


自由詩 待っていて Copyright フクスケ 2009-04-22 20:29:18
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