「はじめて」
パール子供

はじめてがいなくなってこまってます
なにしろそんなことは
はじめてで

自転車がなくなったら
あの公園がきゅうに遠く感じてさみしくなったみたいに

もしも神様がいなかったらどうしよう
って思ったときのように不安で



母親が再婚をするそうです
父親が腕にイレズミをいれました

空がオレンジ色とムラサキ色によごされて
夕方になるように

そういうことは仕方のないことで

ただ、そんなことよりも
はじめてがみつからないんです


さがせばさがすほど
はじめてはぼくからどんどんどんどん
みつからなくなっていくきがするんです

はじめてがみつからないんです 日々のくらしとともに


自由詩 「はじめて」 Copyright パール子供 2004-08-24 03:05:47
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