写真機博物館とわたし
m.qyi

写真機博物館とわたし



ひとりぼっちなわたしがひとりぼっちだというと
みんながぼくもひとりぼっちですという
じゃあ、わたしひとりじゃないんだ、みんななんだ、というと
みんながすうっときえちゃって
ひとりぼっちになる
ひとりぼっちになると
みんながよってくる
やっぱりひとりじゃないんだとあんしんしようとすると
またみんながすうっときえる
やっぱり、わたしだけがひとりぼっちなのは
なぜかな


笑っている
一人ぼっちに
小人に。



窓の外で
へらへらしないでよ、
と言うと、
泣くことたぁ
ないでしょう、ぴいぴい
とびっくりすると、
にっこり、笑うな、
もう
だから、
うろちょろしないで。

それがね、
「あっちにいくな。
あっちになんか。」
と真面目な顔でみんなを怒鳴っている


微笑んでしまう
一人ぼっちに
小人に。



自由詩 写真機博物館とわたし Copyright m.qyi 2009-03-25 22:17:05
notebook Home 戻る  過去 未来