蚊帳の蚊を十字架握り刺し殺す
耳栓が耳掻きにつぶやく秋の穴
羽ペン:白馬に青インク赤インクの痛みかな
青鉛筆
秋の日
春の日
冬の日
夏の日
4色クレヨン
秋の陽
春の陽
冬の陽
夏の陽
フラットの窓辺鮒釣りをする月明かり
季語:
苺だいふくというと白い赤いでエゴですね。
ミニスカートに手に手をとってレスビアン
写真機博物館とわたし
1
ひとりぼっちなわたしがひとりぼっちだというと
みんながぼくもひとりぼっちですという
じゃあ、わたしひとりじゃないんだ、みんななんだ、というと
みんながすうっ ....
小人
小学生がわたしのとこに来て
キャッチボールしようという
なんで女のわたしときゃっちぼーるなのよ
とおもったけれどいいよ
坊やがじゃあいくよという
ちっちゃなグローブか ....
『インサート』
Hitoshiがうちに遊びに来た。暇。
そしたら、Hitoshiがコンピュータを叩いている。
「なんで、おまえ、こんぷーたー、叩いてるの。」
「いま、休みもらってるけど、急 ....
ほんとのはなし
ねえ、きみ、なんでどっかいっちゃうわけ。ほかの女とさ。ねえ、きみはわたしのこと愛してないわけ。おれさあ、一人しかめぐりあわなかったんだよ。愛してくれるひとにさ。きみだけだよ。 ....
太鼓橋
桂大橋を渡っていくと袂で別れた嘉之さんがたっている。あれ、なぜ来た方に再た引っ返してきたものか、馬鹿だな。嘉之さんにお辞儀してもう一度手を振る。笑って手を振ってくれる。ああ嘉之さんさ ....
百羅漢には百の晩夏の孔雀蝶
炎天にライカは俳句裁判所
静かにも笑い声散る花火かな
ぷあるちゃあ
靖一郎がどう考えても判らんという。
そこで城狐が使いに来たと山田さんが言うので、画商の話。
ある男が可哀相な話をというが、僕は聞いてみた。
シャルダンでは時代が違うし ....
カラーボールズ・スマイルをあげるよ。
カラーボールズ が 転んでいる
心の中の 鏡に たくさん 映る
カラーボールズ が 転んでいる
深海魚の 胃の 奥 深く 遊泳する
サブ ....
水面球転糸髪竿しなり
タイピストとスタイリスト
僕は詩みたいなもんはなんか個人的だなあと思う。じゃあ、僕の思っているような詩の宿命として、個人的だということがあるけれど、それはどういうことなんだろうか。僕がこうい ....
夕方、
神様が道路にしゃがんで蝋石で車の絵を描いている、
ぶーぶーぶー。。。
僕を見離した神さまが、ロケットとか、飛行機とかを描いている、
びいーん、びーん、びいーん。。。
僕にはよくわ ....
ちょっと不思議なこと
Mさんという方がコメントをくれていた。ぼくは無視しづけた。Mさんの詩というのは甘ったるいアットホームだったからだ。それは人生の打算だったんだろう。ぼくはこれが分からなかった ....
窓辺のヒヤシンス
薔薇戦争が波打ち際に青いヒヤシンス騒乱を呼んでいた...
青い油絵具のような花弁が幾重にも重なっている戦争を見ながら
....
狐の嫁入り
太陽の輝く静かな
野原に
千の雨粒と千の蜜蜂が降りました、
平四郎と清之介の果たし合いの日でした。
吟子が嫁入る日でした。
白い着物の夏 ....
喜ビモ憎シミモ異色同音抽象画
くちびくろさんぼ
銀星を憎む製図コンパスについ
た小さい鉛筆のぼくだ
おっかけこする心臓がつぶれそ
うなくちびくろさんぼのぼくだ
くるくるまわるタイガーの春だ
空から桜が散るよ叶わない ....
ペーパー
{引用=
深い紙の淵におちて
死ぬのは こわい
あんまり、静かだから。}
指
{引用=
白い紙面に落ちた
指は何を思うのだろう
静かに目をつぶって
目をつぶって} ....
J
なんで苛めるんだ、なんで、俺はくずなんかじゃないのにと、こんな目にあわせるんだと、拳で鼻を叩き潰して泣いていたジェイに、皆はジェイが彼らを苦しめたからだよとは誰もいわなかった。僕はジェイとは話し ....
清志
僕に
やれ
ここに来てくれ
やれ
あそこに行けよと
手紙をよこして
僕が
そこに行ったりあそこに行ったりする度に
君はちっともこないじゃないか
そんなにいつも約束破る ....
おひょろ
こわいねえ、
こわいよう、
にんげんよりこわいの。
そりゃ、おひょろだぜ、こわいよ。
おひょろは、こころがないんだもん、こわいよなあ。
にんげんは、こころがあるから、わる ....
サボテン
mizu K
空からあまつぶがふってくるのに
今日の空は晴れている
にわかに雲がはしっているので
風がわらって
走っていって
あとにのこされた僕は ....
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