アイスコーヒー
satyri



なんにもないんなら

僕の言うことをただ聞いていればいい

それもできないんなら

それ相当の扱いしかできない

離れていても僕の指は君の唇の音を立てて

似通った深層は心臓から潜心して最低っていわれて

先人の僕は戦塵の歩き方を熱心に教える

キスの仕方 なで方 喜ぶような仕方

汗と精液と愛液と唾液の匂いをゆらんとゆらして

夏が歩いて 女の子がいらなくなって

何も創れないそうぞうりょくがない女なんて要らない

くだらない常識に縛られてればいい

不愉快の中

僕はもう世界につきあわない

お前らの出してきた条件は

誇り 生存 社会 それらをあたえてやるから

こっちのルールに従え

だろ?

ああああ もうそろそろいらないよ

警官に鉄砲で撃たれても

ふるった拳はぶち抜いてやる

そんな風に僕は心を自慰した

この夏は家で若い女の子を首輪でベットにつないで

したいときだけ精液だすことにする 中にも 顔にも 体にも

体中僕で汚すんだ

扇風機がまわる

夏の虫が草陰で鳴く

階段の下にセミが死んでいた

ひまわりが重さで首をかしげていた

お墓参りの帰りにアイスコーヒーを喫茶店で飲んだ

氷が臭かった


自由詩 アイスコーヒー Copyright satyri 2009-03-23 22:00:49
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