冬の午後
BOOKEND

窓の向こうから 風の音が聞こえる
少しだけ暖かくなった 冬の午後

いつも歩いてる道端に
小さなちからを感じる 春の夕暮れ

夜になると目を覚ます あなたのように
雨の降る真夜中から 歩き出そう

大好きで悲しくて優しくて冷たくて
笑っててくれなくても あったかく あったかく
ひとつずつ抱きしめて ふたつとも失くしても
ひつだけ抱きしめて あったかく あったかく

窓の向こうには 見慣れた街と
どこかで待ってる あなたの声が

瞬きひとつするあいだに 時が止まる
涙ごしに見るあなたがかすんでる

夜明け前帰らなきゃ もう忘れてしまうから 
見つめててくれなくてもいい

大好きで悲しくて優しくて冷たくて
笑っててくれなくても あったかく あったかく
ひとつずつ抱きしめて ふたつとも失くしても
ひつだけ抱きしめて あったかく あったかく




自由詩 冬の午後 Copyright BOOKEND 2009-03-17 10:04:07
notebook Home 戻る