めろでぃ
高橋正英

  のぼろなかば
  よる
  よろけ
  ねじれた頭に
  語りなる
  沼がある
  鳥から上げ
  蛙と呼ばれ
  沼はさい
  脳のなかを
  這いまわ 
      る
  もるたるの
  る海を
  波のる
  なまえのしずなる淀みに
  握られる
  ぬばしる嗚咽が
  眠らりる


   バーバり

  のどの奥に
  流しこまれる
  ゆめ
  めんたま
  めろでぃ
   バッタ
    (呪われた

  「まだ

   めろでぃが足らん」
    …足らん
     
      まぶたのうえにめろでぃを 塗
              り
       目のおくに
         めろでぃを
          よどむめろでぃを
                (ねじれ

                のみこむ                   
                舐め
               まわされる

                 無能


自由詩 めろでぃ Copyright 高橋正英 2004-08-22 12:32:59
notebook Home 戻る