農村で気化され
K.SATO

従事する仕事をかみしめる
とても落とされそうな現実だった けれど
指にされそうな夜の中 
明日を まさぐる瞳に探している 

なぞる指のラインを流れ
自分自身となり 他人を切ると
ベルリンの壁の外側へと立ち上がらせられた
君は僕の心を這いずっていく でもそのポケットから出ていく

新宿、その下は 
大都会の昼 
いいともではギターが鳴らされ 僕はもう行く時間なのだが
アルタ前ではじまる 今日は村おこしの方々と 

過小な人混みの田舎では
ガードの下へ観客が歩いていく
作物を掴むようにして にんじんもジャガイモも
喜びいさんだ朝だった


自由詩 農村で気化され Copyright K.SATO 2009-03-10 13:02:08
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