絶望の先にあるモノとは
グレコ

今アタシは
この場所で



何してるんだろう

黄昏とはまた違った、無

少しホワホワと浮ついているような気もする

まるで雲みたいに



今日
自分の中にあった
ガラスの塊みたいな希望が
真っ黒で大きな現実という壁にぶつかって
粉々に砕けてしまいました

それが
アタシの体内と感覚範囲に残された
アタシの最後の希望だったんだなんて
それは今わかった事

きっとあの瞬間に
今アタシの目に映る水のしぶきみたいに
粉々に砕けてキラキラと地へ向かって垂直におちて行ったんだと

それは今わかった事だけど



そのアタシの体内と感覚範囲に在ったガラスの塊が
体外へ放出されてしまったから
今アタシは抜け殻のように
ホワホワとなってしまったのだろうか

それはよくわからない



けど
今日、アタシが本当に世の中というモノに失望したのは事実で
その後から何もする気になれず
このままじゃ良くないと力尽くで自身を外へ連れ出し
今ここに居るのが事実

今ここで
黄昏とはまた違った無であるのが事実で
ここから下を見下ろしているのが事実

少しホワホワと浮ついているような気もする

まるで雲みたいに



そうか!

だとしたら
ここは雲なんだ!

アタシは雲で
地上の噴水を眺めている

地上にある水のしぶきは
今日粉々になったアタシの希望で



だとしたら…



アタシの頭の上にある
この真っ黒な空は
何になるんだろう…

アタシの髪にこぼれ落ちる
雨のしずくは
一体何になるんだろう…







treasure-24 2008年06月23日21:49


自由詩 絶望の先にあるモノとは Copyright グレコ 2009-03-07 17:48:52
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