入り口へ
K.SATO

後ろの出口へ運んでいく
高速が上から下へと弧をなした
路の右へ左へドライバーは
トラックでは何もしゃべらない

言い出された料金の違いについて
時を車に変えながら
日雇いの人が座っている隣で 僕ももう何も
薄曇って、流れていく、提示ー

僕の途中の否定をアパートに見つめる3人
朝もやの前に作業へやってきた彼らは言わなかった
12000円のー追加料金で、嬉しそうに 睨みつけた
さらにそのままで帰ろうとした けれどもういいんだ、

ガタガタと自転車が荷物に揺れている
自転車は見積もりに引っ越し先も見えないほど、
もう載らないかと思ったほど入り組んだ僕を
この車線に知っている


自由詩 入り口へ Copyright K.SATO 2009-03-07 14:04:26
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