あらたまの年ごと見ゆるけしきなれど
わたる風にも　乗らむ妹背ら

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ぬばたまの馴れにし衣（きぬ）は　けふを限り
旅立ちの日は　天翔けむかも

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日にけにも思ひ続けし君なれば
あけてぞけさは　ゆめ別るまじ

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金色に耀く髪も躍らせつ
手づさへ並みて　走り入る子ら

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校門に立てる厳めし守（も）り人の
顔には出でず　胸内（むぬち）沸きたり

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黒白赤の　げに戒めの式なれど
誓ふ子らには　こぶし咲きたり