蜜百

潰さぬように優しく握り

色づく先から齧り付く

深まる歯形に溢れる雫

唇湿らせ顎濡らし

見えぬとこまで垂れていく



一噛みする度零れる雫

白肌伝わり掌濡らし

付け根をゆっくり下りてゆく

其れを逆から舐めやれば

舌に絡まる濃い甘え

流し切れずに喉を焼く



自由詩 蜜百 Copyright  2009-03-01 23:39:37
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