うどん
K.SATO

来年へ雨の中を歩いている
機械の色々から
気力の音へ雨に聞かされながら
冬のゆがんだ街は進んでいく

その平面の体にああ
イカは噛んだんだ
吸盤だったがニューヨークを感じた
自然を潰して行った2003年の晴れへ

空は食べられる唇に水売りのいない
アスファルトへ昨日を泳ぐ海だった
焦げ付く夏の黒だった光と光…弾くうどんの
2ドルを700mlへすすった

夏の日だ
夢はこの街ともお別れする
僕のうどん屋へ忘れて丁度一年
だが空腹の今には何を食わされている


自由詩 うどん Copyright K.SATO 2009-02-27 13:30:32
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