ラブソング
草野春心


  君は黙って頷く、
  雨に濡れた夜でもないのに。



  僕は語り続ける、
  消えそうな焚き火のまえで。



  身勝手なやさしさで、
  どうせ僕は君を傷つけている。



  何百年使ってもわかりあえないなら、
  ややこしいぐらい君を抱きしめたい。



  これは正真正銘のラブソングなんだ、
  気づいていないくせに頷くのはもうやめて。



自由詩 ラブソング Copyright 草野春心 2009-02-25 19:05:22
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