フレグランス・アットマーク・ノット・シナプス
黒川排除 (oldsoup)

幻光音勝る神に重厚せよ焼香する翳り臭いは外耳に渦巻く神秘に激しい光振動を伴い触媒する躍動する精神に若輩或は若年妄想が透明な不透明を貫通したる恥辱の極み程自殺者の血液を薔薇に変え転生する我と我の子ら憎しみは増加に反比例し低下する美的感覚シンメトリープラトニックラブハートたる慈しみ土は腐れてる花は育ってる子供は埋まってる母は産んでいる悪性腫瘍の原因たる経済を再生しない機構が望む受容形態か又は不要な外部依存外核は溶融状態で反発性移動でも動けぬ習性失われた習性は絶滅根絶恐怖すべき隕石の嵐は宇宙人の密告複数の足複数の思考複数の肉体複数の魂浮遊するそれらの世界まとまりなく蠢きを蠢かせ半円のモニュメントコードレスインサイドモチーフから東へ軌跡を追跡す構造は複雑怪奇の密林で繁茂する一片の副交感神経性形状記憶金属の飛翔は超常現象に位置付けらる麦畑に進入禁止と決定するや否や落ちぶれたる侍の這いつくばる地べたに咲く花に平和と名付ける吟遊詩人の音楽感性が波打つ度に認知される一定の不安は変形と不定形を身に付け時空の間を彷徨うのだ彷徨うのだ宇宙を呼吸し単一なるものを拾い上げ目もくれぬ視線は距離の延長にのみ興味を示しその圏域で補足される単位は発明された単位だ爪を折って刻む数式に愚かな風習が表出するアーモンドクラッシュスパニッシュノイローゼが置換する双方の意思規則的十字は吸血の呪いをしたしたと呪わせる狂気は重んじたる格式の一番上に梯子を打て繁栄は粒の如し風格は過去のもの返せば卒倒する認識が不足した角度で泡を吹きながら周囲の注目を集め始めるのだ虫眼鏡と太陽だ燃焼する巣箱に北風は何処と問うか投下する爆弾の色焼き付く姿顧みぬ連結に一瞬の出来事を悲しみに変えたまえ神よひれ伏そう大地は荒涼漠然と流浪する宗教に脳を害された民族砂の城や夕日の染色すら固定出来ぬ遊牧の実態は緑を背景に溶接されるコンセントレーションハンドルネームパラジウム然とした模様だ深淵は緑色に縦縞を増やし顔面の錯覚を幾千も想像し個々に睨むその集中した場所に存在する赤子の目は生まれながらにして開いている底辺を流れる感情その感情豊かな感情既知の問題と成育過程に望ましからざる弊害を排除する義母は想像妊娠の名手で死後八か月墓石は金属で霊体を反射する仕掛け乱立する土地に詮索の目が上空から降下する所謂宇宙との交信銀河を見渡す円盤は白銀に空を切る電磁波は予測的に働き複雑に動き回り視点を迷わせ惑わす迷惑に婦人会とその擁護団体が棍棒を持ち二階の窓から飛び上がる跳躍力その跳躍力想像はまさしく飛び上がり死亡した病人が最後の呪いを言葉に表すが伝承されぬ儀式や方陣の片隅に言語か彫刻を待つように超能力者の幻視の向こうに広がる漠然とした戦の跡幼子の鳴き声探す母の呻きは突き刺さった刀の下と地平の直角に絶縁機械を押し付ける絶縁機械は一般的には包丁と呼称する絶縁機械を振り回し絶縁機械不法所持で逮捕される絶縁機械旅立ちは延期したいマネージメントスケジュールホワイトページは漠然と理解でき整然と区別され月曜日は立方体火曜日は三角錐水曜日は平面と関連する地味な水曜日耕作される水曜日に疎外されるは沈黙するに従って内面の攻撃性が浮かび上がる文字を流布する政府高官が踏み荒らす花畑に立て札が根元から折れ曲がる屈折した不毛さを育てる人々の憎悪の念が丹念に折り込まれた絨毯は軽さに自信があり外国まで飛んで行く金細工は商人の憧れの的五重の輪の間隙を狙撃する別人の思念が衝突を繰り返しながら移動する大陸に栄えの無い死にゆく作物の細胞は金属の球体で破裂音の間を冷却され絶えず浮遊し全身に捕える風景は流れず留まり停滞し歪むおぉ家々は自然の支配を受け滅び歌声が放出する太陽の光はその上をかき乱し地表は曲線を描き始め岩石が吸い込まれてゆく一点集中せよ集中せよ宇宙の始まりを想起するその妄想によって完成させる魔術は多くの器具を用いた秘儀だ黒装束は生け贄の形を棒の先で象り不思議な呪文で孤独を招き寄せるその文言太古の思想体系統一された効果に死滅した声がひと際大きくなる耳を塞ぐ動物たちの四肢は腐食し苔むし文様を刻む幾千の時を経て幾千の時を無駄にした愚行を知らされる作家は机の上で筆を頼りに均衡を保つ片方は世界全体と称せばもう片方は骨か脳か内臓か精神か脊髄か夢か互い違いの乖離状態に喜びも悲しみも無いナッシングプレコントロールチェアー感に左右されながら散歩と言い訳された徘徊の中雑木林を抜け出せば白兵の思い出が古傷を痛ませる暗黙の空に響く銃口を傾け黙祷捧ぐ浮世の面影を拭い腐臭を探り掘り返せば土が山と化し中国の墨の匂いに烙印される今ひとたび宙を舞う筆代用された血液形だけの狂気と薄らぐ家族の肖像を追え高級な靴の鳴る乾いた廊下の軋む音が先天性煽動症候群を発症させ縮小する板の反り返り具合で天気予報は決定期間を通過する空気も水も壁も下らない思念さえも通過する軌跡は不完全なる直線という矛盾したしないするかもしれない表現でとりわけ優しくない人に等分される誕生日の贈り物になぜ十字架を選ぶのか友人の背徳に漂う冷気は隣国の洞窟に酷似した外見を伴い解毒された眼球の瞼に遮断された部分を視界に朧げと形成された未知の不可視の都市の構造開け放たれた窓や扉に幽霊の存在を知覚する幼さを弁解しよう路傍の空き箱を高台に待てば板が渡され滑り台にされる遊具も砂場も憧憬も全部隔ててきた公園は動かない子供はもういない存在は価値を砕き甘酒の一滴に消えてしまう正座して待機正座して待機教祖の儀式は開始早々頓挫した食材が溢れ出す大鍋の錆は失われた輝きの中に屈折した光を孕み興奮が電極を変転させ永遠に解明されぬ磁場が心霊現象を招き窓には指紋部屋の隅には貧血の病人の顔それは病院で解体された怨念だ浮遊する残留思念たちに今わたしの祈りをフレグランスアットマークノットシナプス


自由詩 フレグランス・アットマーク・ノット・シナプス Copyright 黒川排除 (oldsoup) 2003-09-19 23:50:47
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